2010年10月31日日曜日

ノルウェーの騎士:ニルス・オーラヴ

イギリスのエディンバラ動物園にいるニルス2世。Sir Nils Olav II
ノルウェーの陸軍近衛連隊に所属。
ニルスはキングペンギン。映画になったのはエンペラーペンギン。
キングペンギンは南極周辺に生息する。


by Lee Carson on Flickr

by Lee Carson on Flickr

ノルウェーに南極は関係無いとお思いだろうが、そうでもない。
アムンゼンが南極の一部であるクイーン・モード・ランドの領有を宣言したり、
ノルウェー人が南極周辺のピョートル1世島の領有を宣言したりしている。
※現在は南極条約により国際的には承認されていない。

ペンギンをマスコットにしたい気持ちはすごく分かるような気がする。

北欧の昔ばなし

ノルウェーの昔ばなしは、アスビョルンセンとモーによって収集されたものがある。
Norske Huldre-Eventyr og Folkesagn
英語版:Popular Tales From the Norse
George Webbe Dasent訳

他国のものも体系的になっているかは不明。
もうすこし調べてみよう。

Peter Christen Asbjornsen

Popular Tales From the Norse
translated by George Webbe Dasent
Third Edition, 1888


Popular Tales from the Norse by George Webbe Dasent

日本語は福娘童話集さんが公開されています。

2010年10月29日金曜日

北欧の神話

北欧神話(norse mythology)といえば「エッダ」に代表されるものである。
オーディンとかロキが活躍する神話である。「ニーベルングの歌」も有名だ。
ゲルマン民族やバイキングらしく、戦いの場面が多い。
ラグナロクのような終末思想も現れる。
これは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーには当てはまるようだ。
しかし、フィンランドだけは違う。


フィンランドの神話は「カレワラ」にあたる。
オーディンもユグドラシルもワルキューレも出てこない。
ワイナモイネン、イルマリネン、レンミンカイネンの3者が主に主人公となる。
戦いはあるが、「歌」合戦になる。
しかし、呪文の歌であるため死に追いやられることもある。
フィンランドは森と湖の国だけあって、直接的な戦闘は好まないのだろう。
このカレワラだが、嫁探しはすごく多いような気がする。
ギリシア神話のゼウスの恋人とは違う。嫁なのだ。
嫁をもらいにポホヨラという土地に行くのだが、ここの女主人が
無理難題を押し付ける。
何とか結婚はできるのだが、まともな嫁がもらえてない気がする。


エッダ、カレワラともに民族性あふれる豊かな物語である。


カレワラ 上―フィンランド叙事詩 (岩波文庫 赤 745-1) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4003274512/
The Kalevala
http://www.sacred-texts.com/neu/kveng/index.htm
グーテンベルグプロジェクト
Kalevala : the Epic Poem of Finland ― Complete
http://www.gutenberg.org/etext/5186

画家:Carl Larsson

スウェーデンの画家、Carl Larsson:カール・ラーションの作品。(1853 - 1919年)
田園風景が美しい。
初期アメリカの風景にも見えるのは、北欧からたくさんの移民が渡ったことにも
関連するのだろう。
家族の集まる時間はこころおだやかになる。

カール・ラーションのwikipedia項目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

ラーションの絵
http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Carl_Larsson

2010年10月28日木曜日

Kay Nielsen:挿絵画家

カイ・ニールセンはデンマーク出身の挿絵画家。
とりあえず作品を見てみよう。
http://pinkchiffon.web.infoseek.co.jp/nielsen.htm
http://nielsen.artpassions.net/

あとちょっと線が崩れていれば、FFの天野さんっぽいと思った。
でも、アールヌーボーの時代なら、このような形式になるのかも?
サロメのピアズリーにても似ているし。
こんなところに親近感が湧いたりする。

絵本作家:エルサ・ベスコフ

「みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん」

スウェーデンの絵本作家、エルサ・ベスコフの作品のひとつらしい。
読んだことは無いので、図書館で調べてみようと思う。

http://en.wikipedia.org/wiki/Elsa_Beskow
スウェーデン生まれ。1874 - 1953。
中学校の先生をしているときに校長先生のNatanael Beskowと結婚。
夫婦ともに文筆活動をしていた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Natanael_Beskow


エルサの名前の画像検索で、いろいろと出る。
童話的なイラストが多いようだ。

Lars Klinting スウェーデン、カストール
Astrid Lindgren:リドグレーン、スウェーデン、長靴下のピッピ
Runer Jansson:ヨンソン、スウェーデン、バイキングビッケ
Inger and Lasse Sandberg :サンドベルイ夫妻、おばけのラーバン


(なぜかスウェーデンがたくさん見つかる。)
北欧絵本さんが詳しいです。
http://hokuoehon.blog59.fc2.com/

ムーミンのトーベ・ヤンソンはフィンランド出身です。
デンマークはアンデルセンです。

2010年10月27日水曜日

北欧とは「どこ」なのか?

北欧とはどこなのか?どの国と地域が該当するのか?
これは非常に難しい。
北欧=北ヨーロッパ とは言い切れないからだ。

北ヨーロッパなら、ヨーロッパの北部にあたる。
一番先に思いつくのはイギリスだと思われる。
しかし、スカンディナビアが絡んでくると、イギリスは除外せざるを得ない。

スカンディナビアは、ノルウェー、スウェーデンのある半島の名前。
でも、スカンディナビア諸国となると、デンマークやフィンランドも加わってくることがある。

 Northern Europe, Scandinavia, Nordic
英語のこれらの表現が日本語では非常に曖昧になってしまうのが大きな原因だ。
とは言っても、日本とはなじみの薄い地域のための、このようになってしまったのだろう。
個人的には、「ロシア、トルコ、エジプトはヨーロッパに入るのか?」と
同じくらいの理解しかできていない。

言葉の定義は難しいので、おいおいと詰めていくことにする。
とりあえずは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、
そして、バイキングに関連する地域を対象とすることにする。